君は代わるを以て戚ならざる可からず、国の主を以て懼れず可からず
―代君不可以不戚、主国不可以不懼―
- [原文](三国志 魏書 辛毗伝)
- 代君不可以不戚、主國不可以不懼。
- [書き下し文]
- 君は代わるをもって戚(せき)ならざるべからず、国の主をもって懼(おそ)れずべからず。
- [原文の語訳]
- 代わって君主になることに心配しなくていけないし、国を治めることに危惧しなくてはいけない。
- [解釈]
- 曹操の後継者に決まった曹丕が喜んでいることに対して苦言を呈しています。重要な責務を追うことに対して本来であれば自らが務まるかどうか心配しなくてはいけないということです。
- 代替わりをするにあたり、責任を一手に背負うことになりますし、先代とともに築いてきた古老との折り合いなど、目に見えてはいないだけで課題は山積みのはずです。それなのに手放しに喜んでいるようでは先が思いやられます。
- 先代の苦労を鑑みれば、自分にその責務を果たせるか心配になるのは当然です。それが二代目であれば余計に思慮する必要があります。自分が本当にトップに立つだけの資質があるか、就任した後でも日頃から気にかけたいものです。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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