「できないとしないは違う」不為也、非不能也

為さざるなり、能わざるに非ざるなり

―不為也、非不能也―

[原文](孟子 梁恵王上)
不為也、非不能也
[書き下し文]
為(な)さざるなり、能(あた)わざるに非(あら)ざるなり
[原文の語訳]
できないのは、やろうとしないからであってできないからではない
[解釈]
する前から「できない」と言って、しようとしなければ、いつまでたってもできないということです。
「できない」ことと「しない」ことは違います。
ネガティブ思考や引っ込み思案、慎重が過ぎる人は、こういった「しない」を正当化する傾向にあるのではないでしょうか。あとは面倒臭がり屋もそう。
「やればできる。やらないだけ」という言葉があります。励ましだったり言い訳だったりに使いますが、結果もそうですがその行動過程さえも放棄していることになります。一歩も踏み出さなければなにも動きません。
「やってやれないことはない、やらずにできるわけがない。」楽して儲けようなどと考えてはいけませんね。
考えれば考えるだけ不安要素は出てくるものです。それよりも一定の思考後はとりあえず行動してみることが必要で、それにより後の糧となる経験を得ることができるのです。
組織でも一見無理そうな課題でもチャレンジできる環境作りが大事ですね。
できる人は、自分でできないことを人に頼むのはもちろんですが、できることをせずに人にお願いするときは、しっかりフォローするとともに、自分がやっているのと同じように常に状況を把握するのです。
[参考]
能わざるに非ず、為さざるなり:原文・書き下し文・意味 – Web漢文大系
為さざるなり。能(あた)わざるに非(あら)ざるなり|雨が降れば傘をさす~BTC社長のブログ

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました