中日新聞新聞(2008/5/27)に記事が掲載されていました。
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以下本文
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目指すは、自社製機での宇宙体験の旅-。名古屋市緑区有松町橋東南のベンチャー企業社長緒川修治さん(37)が、宇宙空間との境界域の高度100キロまで弾道飛行する有人宇宙機の開発に取り組んでいる。実現目標は2014年。夏の飛行実験に向けた試作機製作が急ピッチだ。
緒川さんは国内企業で、航空機開発プロジェクトに参加。その後、東北大大学院で航空宇宙工学を学んだ。幼いころから発明家の父尚孝さん(68)が研究するジェットエンジンに関心を持ち、宇宙への夢を抱き続けてきた。
事業計画では、筒型で簡素な構造ながら爆発的なエネルギーが得られるパルスジェットエンジンを改良。全長9メートル大で、操縦士を含め5人乗りの小型機に搭載し飛行する。宇宙機の開発計画は、昨年市内であったビジネスコンテスト「N-1グランプリ」で優勝し注目された。
同様の事業は近年、商業旅行目的で国際間の開発競争が激化。米国では4年前、ベンチャー企業がロケット型有人飛行機の実験に成功し、来年の運用を目指している。
現在、実物の6分の1の試作機を製作中。8月に秋田県能代市で開かれる能代宇宙イベントでデモフライトさせ、飛行特性などのデータを収集。実用機の実現に弾みを付けたい考えだ。
事業費見込みは90億円。投資パートナーを募集中で「子どもたちに宇宙から美しい地球の大切さを認識してもらうことが、事業の目的。1号機は、中部国際空港から」と、実現に意欲を燃やす。問い合わせは、PDエアロスペース=電052(621)6996=へ。
中日新聞:宇宙に思いをはせて ベンチャー企業社長、有人機試作へ:愛知(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20080527/CK2008052702000043.html