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【市長】平成20年12月26日定例記者会見の内容

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なし 【市長】平成20年12月26日定例記者会見の内容

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/1/6 18:49
narupara  管理人   投稿数: 7555
平成20年12月26日10時30分から(第一会議室)


本日が、平成20年最後の記者会見となります。この1年間、市政記者クラブの皆様方には、本市施策を市民の皆様に報道していただきまして、大変感謝をしています。ありがとうございました。

本日は最初に、市税収入の見込みについて、お話しをさせていただきます。

今年1年を振り返ってみますと、サブプライム住宅ローン問題や、原油・原材料の高騰に始まり、米国の大手証券会社破綻に端を発した世界的な金融不安や株安、そして円高による輸出産業への打撃など、わが国経済にとって、大変厳しい1年でした。

本市においても、この影響を受け、市税収入が相当規模、減収すると見込まれておりましたが、最新の経済指標や法人の申告状況、個人所得の動向などを踏まえ、慎重に見積もりを行ってきました。

その結果、現時点において、20年度の市税収入見込みは当初予算に比べ約140億円の減収、21年度の市税収入見込みは、20年度当初予算に比べ約300億円の減収が、それぞれ見込まれるとの報告が、財政局から昨日夕刻ありました。

もとより、大変厳しい状況にあると認識していましたが、この減収規模に、率直に申し上げてショックを受けています。9月、中期見通しを申し上げた時に比べて、はるかに悪い状況になっていると思います。

今後の対応ですが、20年度の減収については、まずは11月以降の各部署への予算配当を一部留保するとともに、予算の効率的な執行を徹底することとし、さらに加えて、減収補てん債を、市債残高を増加させない範囲内において、発行することを検討しています。

21年度の予算については、来年4月に市長選挙が行われることから骨格的な予算とする予定ですが、約300億円に上る減収への対応を、年明けの予算編成作業の中でしっかり検討していきたいと考えています。

いずれにせよ、極めて厳しい姿勢で臨まねばならないと覚悟をしています。

冒頭、シビアな話題から話をさせていただきましたが、1年の市政を振り返ると、明るく元気の出る話題もいろいろありました。3点、お話ししたいと思います。

1点目は、4大プロジェクトに、それぞれ筋道をつけられたということです。

4大プロジェクトは、今後のプロセスこそ、議会の皆様を始め、いろいろなご意見を真摯に受け止めながら、その時々の状況に応じて柔軟に対応していくべきものと考えていますが、長い目で見れば、「苦しいときもあったが、やってよかった」と評価していただける、将来を見据えた事業であると考えています。

「本丸御殿の復元」は、11月市会で議決をいただき、無事契約も終え、いよいよ来年1月19日に着工します。「東山動植物園の再生」は、11月に、第一段として、チンパンジー舎を改修しました。「クオリティライフ21城北」は、5月に中核施設である西部医療センター中央病院の着工をしたほか、陽子線がん治療施設の整備についても、7月に事業者が決定し、11月市会でお認めをいただきました。「モノづくり文化交流拠点」も、構想を展開していく用地の取得について、本市及び名古屋港管理組合の両議会の議決を得るなど、手続きを進めてきました。

大きな仕事ができ、大事な節目となる1年だったと思っています。

2点目は、COP10についてです。

平成19年の3月に、ブラジルのクリチバ市において国際市長会議があり、「生物多様性の保全には世界の自治体の取り組みが不可欠である」という宣言を採択しました。そのフォローアップのための運営委員の選任がなされました。その委員の一人に私が選ばれました。

今年5月に、私はボンへ赴き、出席をした国際市長会議でも、生物多様性条約の目的遂行における「都市の役割」の重要性を、参加各都市と確認しあいました。

ボンにおけるCOP9・閣僚級会議では、その国際市長会議の運営委員として、各都市代表として意見表明を行いました。

COP9最終日、満場一致でCOP10の愛知・名古屋開催が決定したのは、平成19年1月の正式立候補から1年半にわたり、本市が世界の各都市との連携強化を図ってきたことが、大きな賛同が得られた要因だろうと考えています。

本年の9月には支援実行委員会を設立し、開催都市としての支援体制を整えるとともに、国際会議「エコアジア2008(第16回アジア太平洋環境会議)」を、「プレCOP10」と位置づけ、環境省と共同で開催しました。

平成21年は、いよいよ翌年にCOP10開催を控え、市民の皆様とともにムーブメントを起こしていくことが必要であると考えています。

生物多様性に関する認知度は、19パーセントあまりという大変低い印象です。これを劇的に高めていくという取り組みをしなければならない1年になると思っています。

3点目は、開府400年についてです。

6月に、各界の参加を幅広く得て、「開府400年記念事業実行委員会」を設立しました。同時に事業の基本構想を策定しました。開府400年という節目を、お祝いの雰囲気の中で迎え入れる、そのための具体的な準備がスタートしました。

そして今年は、400年の旅人「はち丸」をはじめ、「だなも」「エビザベス」「かなえっち」といった、個性豊かなマスコットキャラクターたちが誕生しました。

それぞれ、さまざまなイベント等に出演していますが、次第に人気が出てきていると思っています。来年には、荒俣宏プロデューサーの計らいで、地元の学生さんたちの協力も得て、「はち丸」たちが主人公になったアニメが制作されます。この「はち丸」たちがますます活躍して、開府400年を盛り上げてくれることを期待しています。

11月には「開府400年の400日前」記念イベントを開催し、カウントダウンを開始しました。あと371日になりました。

12月には、子ども実行委員会が正式に発足しました。開府400年祭については、「目玉事業は何だ」というようなご指摘もありますが、この事業は行政主導で行うのではなく、みんなで知恵を出し合って、いいものをつくっていくことが大切だと考えています。「こうしたい」という思いの方々が、自由に参加できるようなものにしていきたいと思っています。

以上3点、申し上げました。

このほか、11月に世帯数が100万世帯を、12月に人口が225万人を、それぞれ突破したことも、名古屋にとって節目となる出来事でした。

「名古屋新世紀計画2010」では、本市の人口は、平成17年に217万2千人となったあと減少に転じ、平成22年には216万4千人になると想定し計画をつくりました。その時の世帯数は、平成22年に95万2千世帯と想定をしました。

現在の人口、世帯数は、ともにこの想定を大きく上回っています。現在、次期基本計画に向けて、基礎となるデータを整備しているところですが、その作業の中で、この伸びについてどういう訳で伸びたのか、我々はどこで予測を間違えたのか、これをきちんと分析をし、今後の動向を考えていかなければならないと思っています。新たな計画をどの指標でいくのか、どれだけの人口を想定するのか、そういったものをきちんと予測していかなくてはならないと反省をしています。

1年を締めくくるに当たり、以上3点+αの説明をしました。

新たな年となる平成21年が、名古屋市、そして市民、皆様方にとって素晴らしい年になるように願っています。

今日の幹部会では、厳しいときであるが、その中に各局、キラッと光る希望の種となるものを見つけて欲しいと申し上げました。希望のないところでは、みんな努力するという気持ちは生まれません。苦しいときだからこそ、それぞれの局が、それぞれ希望の種となるものをぜひ見つけて欲しいということを、強く幹部の皆さんにお願いしました。

以上です。1年間、大変お世話になりました。ありがとうございました。

名古屋市:平成20年12月26日市長年末記者会見(市長の部屋)
http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/h20/nagoya00062985.html
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