「地位に関係なく謙虚な人に」人道悪盈而好謙

人道は盈を悪みて謙を好む

―人道悪盈而好謙―

[原文](易経 艮下坤上 地山謙)
人道悪盈而好謙
[書き下し文]
人道は盈(えい)を悪(にく)みて謙を好む
[原文の語訳]
驕慢を憎んで謙虚を好むのが人道
[解釈]
謙虚、謙譲、謙遜の精神が最高の徳でしょう。
できる人は普段から謙遜の念を持ち、高慢さは持たないから万事順調に進みます。
人は身分に関係なく高慢な人を嫌って、謙虚な人には惹かれるものです。
「低く謙る者が、最も高みに至る」、トップは組織で最も劣っているという意識を常にもち、部下に対して謙虚に接するというは何度も出てくる話ですが、ここでも同じ意味にとってよいと考えます。
肩書がどんどんと増えていく人がいますが、肩書が増えても謙虚な人もいれば、傘にかけている人も見受けられます。謙虚な人は組織から次々と頼りにされるのに対し、傘にかける人は自分で立ち上げるなど肩書を掻き集めているようにさえ感じることもあります。
[参考]
謙 | 臥竜塾
竹村亞希子 OFFICIAL WEBSITE 竹村亞希子の『易経』はやわかり 5.あらゆる時をしめす六十四卦 [艮下坤上 地山謙]
【易15】地山謙(ちざんけん) – NAVER まとめ

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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