「衰えると並以下に」麒麟之衰也、駑馬先之

麒麟も衰うるや、駑馬これに先立つ

―麒麟之衰也、駑馬先之―

[原文](戦国策 斉策・閔王)
麒麟之衰也、駑馬先之、孟賁之倦也、女子勝之。
[書き下し文]
麒麟(きりん)も衰うるや、駑馬(どば)これに先立つ、孟賁の疲るるや、女子これに優る。
[原文の語訳]
一日千里を走れる麒麟も、年老いてはのろまな馬にも追い越されてしまう。
[解釈]
俊敏であった人でも、老齢には勝てず愚鈍な者にさえ敗れることがあるという意味合いで、優れた人も年老いては、その働きが凡人にも及ばなくなる時がくるものです。
過去の栄光はどこえやらという体たらくを見せつけられることもありますね。さらに、その過去の栄光をいつまでも引きずってしまっている人がいるのも困りモノです。
老いてますます盛んになる人もみえますが、後進を育てるという意味では、生涯バリバリ現役というのもプラスだけではないかもしれません。少しの衰えを自覚して引き際をわきまえるのも辛いですが必要かもしれません。
「昔千里も今一里」「昔の剣今の菜刀」などという言葉もありますね。
[参考]
第140回 四000年を学ぶ中国名言/「人生の騏驥とは何か」 – 中国名言と株式紀行(小林 章)

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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