「めったにない好機は確実にモノにする」奇貨可居

奇貨居くべし

―奇貨可居―

[原文](史記)
呂不韋賈邯鄲、見而憐之曰、此奇貨可居
[書き下し文]
呂不韋、邯鄲に賈ふに、之を見、憐みて曰はく、此奇貨なり居くべしと。
[原文の語訳]
呂不韋が邯鄲に仕入れに出かけたとき、子楚に出会い憐れんで言った。これは珍しい品物だ。これを買っておくべきだ。と。
[解釈]
「珍しい品物は買っておけば、あとで大きな利益をあげる材料になるだろう」という逸話から、めったにない好機を逃すことなく、効果的に利用しなければいけないという意味合いで使われます。
骨董市で逸品を見つけた場合がそんな感じですね。一見すると価値がないように見えるが、滅多にない機会なのでそれを逃すわけにはいきません。それには良い物を見極める眼力と、日頃から注意深く周囲に目を光らせる習慣が必要です。
良い物を知っているから、一見すると価値がなさそうなものの中に価値を見いだせるのです。安物買いの銭失いにはならないようにしないといけないですね。
[参考]
奇貨居くべし(キカオクベシ)とは – コトバンク
奇貨居くべし – ウィクショナリー日本語版

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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