「殿を独りにしない」非敢後也、馬不進也

敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり

―非敢後也、馬不進也―

[原文](論語 雍也篇)
非敢後也、馬不進也
[書き下し文]
敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり
[原文の語訳]
敢えて後ろにいたのではなく、馬が進まなかっただけである
[解釈]
わざわざ殿を務めて後方からの追撃を守っていたわけではなく、馬が進まなく結果的に最後方にいただけだということで、自らの結果を誇ることなく謙遜するということです。
ここでいう殿はリスクマネジメントだったり根回しや水面下での調整、事後の後処理などさまざまなケースがあります。
縁の下の力持ちは表舞台に立つことなくトップのサポートに徹し、ミスに対して水面下でフォローをしてくれます。
ただこの役目の人は、負担がピークになったときに「馬が本当に疲れて走らなくなった」と追撃に追いつかれたように役目から辞する危険性があります。依存し過ぎずに、全体でフォローする意識が大事です。
[参考]
『論語 雍也篇』の書き下し文と現代語訳:2

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

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[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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