「何事も諦めず地道に努力を継続する」人一能之、己百之

人、一たびしてこれを能くすれば、己これを百たびす

―人一能之、己百之―

[原文](中庸 第二十章)
人一能之、己百之。人十能之、己千之。果能此道矣、雖愚必明、雖柔必強。
[書き下し文]
人一たびしてこれを能くすれば、己はこれを百たびす。人十たびしてこれを能くすれば、己はこれを千たびす。果たしてこの道を能くすれば、愚と雖も必ず明らかに、柔と雖も必ず強なり。
[原文の語訳]
人が一度でできたことを自分が一回でできなくても、百回繰り返せばきるようになる。人が十回やってできたことであれば、自分でも千回繰り返せばできるようになる。この心意気を忘れずに何度でも挑戦し続ければ、わからないこともわかるようになるし、意志が弱い人も強くなれる。
[解釈]
前文から続く真意はコツコツとした努力の積み重ねが大事ということです。
誰でもはじめから何でもできるわけではありません。野球の強打者でもはじめから速球を打てたわけではないのですし、投手だって最初から速球や変化球を変幻自在に投げれていたわけではないのです。先達の技術を学んで、練習を積み重ねることでレベルを向上させるのです。
勉強でも同じですね。漢字や英単語を一度書いただけで覚えることがでできる人がいる一方で、百回書き取りをすることで覚える人もいます。それを、面倒臭がらないことが大事なのです。大学を通常の4年ではなく8年通う人でも、学業を修める意志が強くあるのならば評価するべきと考えます。
人の何倍も努力するとはこのことですね。
[参考]
人一能之、己百之。人十能之、己千之。 ( その他教育 ) – Satobatake // さとばたけ〈since1749〉 – Yahoo!ブログ
No.05

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました