「贅沢よりも保守実益に投資する」去無用之費、天下之大利也

無用の費えを去るには、聖王の道にして天下の大利なり

―去無用之費、天下之大利也―

[原文](墨子)
去無用之費、聖王之道、天下之大和也
[書き下し文]
無用の費(つい)えを去るには、聖王(せいおう)の道にして天下の大利なり
[原文の語訳]
贅沢をしないことが、聖王が天下を治める王道にして大きな利益になる
[解釈]
衣食住においても実用の範囲にとどめて贅沢をしないことが、安定した生活を送れるということです。確かに贅沢ばかりしていて蓄えがないと、急な出費が必要なときに困ってしまいます。ただ、それは商売をする側としては非常に厳しい言葉な訳ですが…。
それでもこの文は「蓄えをすれば他国の領地をとらなくても国力を増やすことができる」とあります。つまり、家を耐震化したり、防犯を強化したり、勉学のために費やすことが有益だということです。その調子だと庭に畑も作って自給自足とまでいきそうですね。
商売にしても無駄に商圏範囲を広げるよりも、いまの商圏範囲で盤石となるように投資を行うべきということになりそうです。
[参考]
無用の費えを去るは、聖王の道にして天下の大利なり:原文・書き下し文・意解 言葉の散歩道111 | ナオンの言葉の散歩道
1670.墨子(15)節用 ( 哲学 ) – raccoon21jpのブログ – Yahoo!ブログ

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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