管を以って天を窺う
―以管窺天―
- [原文](史記 扁鵲伝)
- 以管窺天。
- [書き下し文]
- 管を以って天を窺う。
- [原文の語訳]
- 管の穴から天をのぞく。
- [解釈]
- 管の穴から天をのぞくように、視野が狭いということ。この時代は天体望遠鏡があるわけでなく、ただ単に狭い穴から見える範囲は狭いだけです。それをもって自分は博学だと思い込んでいるのはとんだ勘違いです。
- そんな狭い見識だけを頼りにして、大きな問題であっても自己の判断を下すのは時に危険を伴います。
- 安定した位置にいたりすると向上心も弱くなります。そうならないためには外に出てみたり、畑違いの人と交流するなど、自分に刺激を与えることで今まで見えなかったものが見えてくるものです。
- 「これが常識」と思っていたら、いつの間にか新たな常識に切り替わっていることもあります。流行でもそうですね。ときに「古い人間」と言われそうです。
- 一部の報道を見聞きしただけで、その事案の全容を知っているかのように語る人がたまにいますね。
- [参考]
- 管を以って天を窺う
- 中国古典とIT系勉強会 「以管窺天」 – きたけーのアウトプット
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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