楽しんで淫せず、哀しんで傷らず
―楽而不淫、哀而不傷―
- [原文](論語 八佾第三)
- 関雎楽而不淫、哀而不傷。
- [書き下し文]
- 關雎(かんしょ)は楽しみて淫(いん)せず、哀しみて傷(やぶ)らず。
- [原文の語訳]
- 関雎の詩は、楽しげであっても度を越さず、哀しげであっても心を傷めない。
- [解釈]
- 関雎之楽の由来で、夫婦の仲が睦まじくて家庭円満ということです。
- 関雎の詩は夫婦の和合を詠んだものですが、そこには楽しくても度を越すことなく、哀しくてもヤケになって心身を傷つけることはないということです。
- 楽しい時も悲しい時も、極端にならないことが家庭円満の秘訣ということです。道楽にふけったり、自暴自棄で酒に頼っていては夫婦関係も先行き不安です。
- 組織や行政でも、調子が良いときにはどんどんと使い込み、業績や収入が落ちてくると急に締め付けを厳しくしがちです。そうなると幹部と組織人や顧客との良好な関係が崩れかねません。
- 喜怒哀楽の情に流され、極端に突っ走らないように注意したいものです。
- [参考]
- No.1298 【関雎之楽】 かんしょのらく|今日の四字熟語|福島みんなのNEWS – 福島ニュース 福島情報 イベント情報 企業・店舗情報 インタビュー記事
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