「下にしわ寄せがくる」上失其制、下受其弊

上が其の制を失すれば、下は其の弊を受ける

―上失其制、下受其弊―

[原文](三国志 魏書 蔣濟伝)

上失其制、下受其弊。

[書き下し文]

上が其の制を失すれば、下は其の弊を受ける。

[原文の語訳]

上がその制度を誤用してしまうと、下はその弊害を受ける。

[解釈]

上層部がその制度を誤用してしまうと、下層部はそのしわ寄せや混乱をきたすなど、その弊害を受けるということです。

成果報酬のはずが、上層部だけが成果以上の報酬を受けたとなると、他の人への分配が減ったり、運営資金の減少につながるなど士気の低下や設備投資不足など弊害をもたらしかねません。

上が勝手に業務範囲外のことでも八方美人に受注してしまうと、現場の負担が増えてしまいます。

難題な受注に対し「全てを受ける」なのか「できるできないがある」なのかを組織内で明示し、成果に対しては公明正大に評価し、規律をもって組織を運営することが大事です。

[参考]

中國哲學書電子化計劃字典

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