「持ちつ持たれつの気持ちで」有而不施、窮無与也

有りて施さざれば、窮して与えらるることなし

―有而不施、窮無与也―

[原文](荀子)
有而不施、窮無与也
[書き下し文]
有りて施さざれば、窮して与えらるることなし
[原文の語訳]
金銭的に余裕があるときに人に施すことをしていなければ、いざ自分が困窮した場合に人から与えられることがない。
[解釈]
ちょっと小遣いが多く持っている時に周りに奢っていると、いざ財布にお金がない時でも「この前奢ってもらってるから」と助けてもらえるということです。持ちつ持たれつですね
情けは人のためならずも同じような意味合いですね。人に親切にしてあげていると、巡り巡ってやがては良い行いとして自分に還ってくるものです。
金銭的な話でなくても、組織内で仕事が忙しい時に余裕がある人が手助けしてくれると助かります。お金と違って時間は有限ですから手伝ってもらえるということは金銭以上に非常に助かるのではないでしょうか。
「~過ぎない」という観点からすると、どんな場面でも適用できそうですね。
日本の場合は「働かざる者食うべからず」という考え方が強いので、海外のように生活困窮者が裕福な人に「施し」を要求する姿は見かけませんが、働いている人よりも生活保護費の方が高いことが最近は話題になっていますね。
だからといって見返りを求めて施していてはいけません。
単なる人気取りのためなのか、施しとして減税をしながら、それを寄付に回すように促すのは見返りを求めるようなもので、そんなトップでは困ります。
[参考]
有りて施さざれば、窮して与えらることなし – 諸子百家
合同会社琉球の未来:富貴な人と聡明な人

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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