「何事にも柔軟に対応する」兵形象水

兵の形は水に象る

―兵形象水―

[原文](孫子)
兵形象水。水之形避高而趨下、兵之形避實而撃虚。
[書き下し文]
それ兵の形は水に象(かたど)る。水の形は高きを避けて低きにおもむく。兵の形は実を避けて虚を撃つ。
[原文の語訳]
軍隊の隊列というものは、水が一定の形がなく常に変化しながら高い所から低い所に向かっていくように、状況に応じて隊列を変え、相手の武力が重厚なところは避けて、手薄になっている敵のすきを攻撃することが大切である。
[解釈]
状況によって変幻自在、臨機応変に対応することが大事ということ。
同じ仕事の繰り返しの中でも、工夫をすることで少しでも負担を軽くすようにできれば効率的です。
ビジネスでのオンリーワン戦略、大手では手が回らないかゆい所に手が届くサービスや商品が該当しそうです。
交渉や会議の場でも提案は一つでなく二つ三つと用意し状況に応じて選択、ときに妥協しながらも提案を受け入れさせるのもそうなのかもしれません。
「曲なれば則ち全し」にも繋がりそうです。
[参考]
【孫子に学ぶビジネス術】 (37) 『夫兵形象水。水之形避高而趨下、兵之形避實而撃虚。水因地而制流、兵因敵而制勝。故兵無常勢、水無常形』(それ兵の形は水にかたどる:) | マイナビニュース

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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