「養育は地道に、元凶は根こそぎ」樹徳務滋、除悪務本

徳を樹つるには滋きを務め、悪を除くには本を務む

―樹徳務滋、除悪務本―

[原文](書経)
樹徳務滋、除悪務本
[書き下し文]
徳を樹(た)つるには滋(しげ)きを務め、悪を除くには本(もと)を務む
[原文の語訳]
徳を身につけるには善行は小さなことでも疎かにせず、悪行は根元から断ち切る
[解釈]
植物を育てるには丹念に面倒を見なくてはいけませんし、雑草も伸びた葉をそのたびに切るくらいなら、根本からバッサリ掘り起こしたほうが良いということです。
勉強でもコツコツとした積み重ねが肝心であり、一方で気分転換のつもりが勉強を疎かにする要因となってしまうものからは、何度も後悔するくらいなら、思い切ってはじめから隔離してしまう方が手っ取り早いですね。
活動集団もリーダーとなる人物の努力によって徐々に人が集まり形成されていきますが、そのリーダーが抑えられてしまうと活動も沈静化してしまうものです。
養育は地道にし、伐採は一気にするのです。
[参考]
徳を樹つるには滋きを務め、悪を除くには本を務む:原文・書き下し文・意解 言葉の散歩道85 | ナオンの言葉の散歩道

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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