「後方支援、ケアできる人に」不敢為天下先

敢えて天下の先たらず

―不敢為天下先―

[原文](老子)
一曰慈、二曰倹、三曰不敢為天下先
[書き下し文]
一に曰く慈(じ)、二に曰く倹(けん)、三に曰く敢えて天下の先たらず
[原文の語訳]
一つ目は人をいつくしみ、二つ目は物事を控え目にし、三つ目は天下の人の先に立とうとしないことである
[解釈]
我が身を犠牲にする覚悟をもてるほどの慈しむ気持ちがれば真の勇気が湧いてきて、倹約することでより多くの人々に恵みをもたらせることができ、我先にと先頭に立とうなどとはしない。この3つを老子は大事にしたそうです。
最前線で活躍するのではなく、目立たないが全力で後方支援に徹する人ですね。戦の時代であれば、戦場ではなく城をしっかり守る責任者といったところでしょうか。
組織で陣頭指揮をとるリーダーとは一線を画し、叱咤激励を受けても伸び悩んだり、弱気の虫になってしまう人をケアする役目ができる人ではないでしょうか。
[参考]
慈 倹 不敢為天下先 – laoziennindo

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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