「アドバイスも適度に」忠告而善道之、不可即止

忠告してこれを善道し、不可なれば即ち止む

―忠告而善道之、不可即止―

[原文](論語 顔淵第十二)
子貢問友。子曰。忠告而善道之、不可即止。毋自辱焉。
[書き下し文]
子貢友を問う。子曰く、忠告してこれを善道し、不可なれば即ち止む。自ら辱めらるること毋かれ。
[原文の語訳]
子貢が朋友について質問した。孔子が言う。良い方向へ導くために忠告し、言っても駄目であればやめればいい。無理強いをして自分が恥ずかしい思いをすることになってはいけない。
[解釈]
身近にいる同僚や友人のアドバイスは影響力が大きいものです。それだけに道に逸れたことは言わないようにしなければいけないですし、良かれと思って無理強いしてもいけません
いくら友人でも聞く耳を持たない相手にどれだけ言っても無駄です。余計頑固になってアドバイスを受け入れなくなることもありますし、下手をすれば逆恨みされて、せっかくの仲がギクシャクするようなことになるかもしれません。そういう場合は見守ってあげることも大事です。
「聞いてあげるだけ」でも相手にとっては十分なときもあるのです。
[参考]
『論語 顔淵篇』の書き下し文と現代語訳:3

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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