「利害両面に気づけるように」智者之慮必雑利害

智者の慮は必ず利害に雑う

―智者之慮必雑利害―

[原文](孫子 九変篇)
智者之慮、必雑利害、雑於利而務可信也、雑於害而患可解也。
[書き下し文]
智者の慮(りょ)は必ず利害に雑(まじ)う、利を雑えて務め信なるべきなり、害を雑えて患(かん)解くべきなり。
[原文の語訳]
智者は利害を追求するときには損失の面も考慮に入れる。利益になる事柄に害の側面をも交えて考えれば、それは必ず成功する。害となる事柄に利益の側面も合わせて考えれば、その心配も消すことができる
[解釈]
目先の利益に目がいって、視野狭窄になってしまうケースは多いですね。二枚舌にのせられた「うまい話には裏がある」し「安物買いの銭失いも」そうですね。
プラスの面ばかりを強調して、マイナス面は隅で小さく提示し、不満が出てくると「説明してある」などという逃げ口上に走るのは官民問わずあるような気がします。
順調な状態は永久に続くわけではありません。現在進行形の事柄でも、いつ暗転するかわからないので、折を見てチェックすることを忘れないようにしたいものです。
ただ、低調期であってもそこから得るものがあるかもしれません。塞翁が馬、害の中でも利を探せる「気づく力」を身につけたいものです。
[参考]
【孫子に学ぶビジネス術】 (28) 『智者之慮、必雑於利害、雑於利而務可信也、雑於害而患可解也』(智者の慮は必ず利害をまじう:) | マイナビニュース

知者の慮は必ず利害に雑う:ナオンの言葉の散歩道183 | ナオンの言葉の散歩道孫子

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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