用兵の道は心を攻むるを上となす
―用兵之道、攻心為上―
- [原文](三国志 蜀書 馬謖伝)
- 用兵之道、攻心為上、攻城為下。心戦為上、兵戦為下。
- [書き下し文]
- 用兵の道は心を攻むるを上となし、城を攻むるを下となす。心戦を上となし、兵戦を下となす。
- [原文の語訳]
- 用兵の基本は心を攻めることが上策である。城を攻めるのを下策とする。心の戦を上策とし、兵による戦を下策とする。
- [解釈]
- 兵法の基本は心理戦が上策で武力行使は下策ということです。征服よりも心服です。
- 武力による戦いは両者を疲弊させるだけです。
- 相手が両者を比べた時に圧倒感を与えることができれば、相手の戦意を喪失させ戦わずして勝つことができます。さらに厚遇することにより居心地を良くすれば反旗を翻す意欲もなかなかうまれないでしょう。
- 実力が拮抗している時こそ、なるべく武力衝突は避けたいものです。
- 権力をふりかざし好き嫌いで評価するのではなく、ルールに則って公明正大に評価し、そこに人徳が加わると人は納得して従ってくれるでしょう。
- お互いが体力的に疲弊すると第三者に漁夫の利をもっていかれる危険性もあります。無傷であれば共同戦線を張ることもできます
- また講和できれば、好戦的好敵手ではなく平和的好敵手となって日頃から切磋琢磨しあっての相乗効果も期待できるようになります。
- [参考]
- east.portland.ne.jp/~kurobay/china/others/other3.html
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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お互い傷つかない方が良いですよね
お互いが体力的に疲弊すると第三者に漁夫の利をもっていかれる可能性もありますもんね。無傷であれば共同戦線を張ることもできますし、好戦的好敵手ではなく平和的好敵手になれば普段からも切磋琢磨しあっての相乗効果も期待できますしね。
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