「ご機嫌取りはいらない」諂諛我者吾賊也

我に諂諛する者は吾が賊なり

―諂諛我者吾賊也―

[原文](荀子 脩身篇)
非我而当者吾師也。是我而当者吾友也。諂諛我者吾賊也
[書き下し文]
我を非として当(むか)う者は吾が師なり。我を是として当る者は吾が友なり。我に諂諛(てんゆ)する者は吾が賊なり
[原文の語訳]
自分を非難してくれる者は自分の先生である。自分を支持してくれる者は自分の友である。自分に媚びへつらう者は自分にとって賊である
[解釈]
「太鼓もち」や「ご機嫌取り」を遠ざける言葉です。調子のいいことを言う人には注意しなければいけません。
確かに自分にとって気持いい言葉を聞かされれば気分も良くなりますが、ともすればそこで満足してしまい、向上心も薄れてしまいます。
「褒めて伸ばす」といいますが、褒める一辺倒ではいけません。時に注意し諌めることも必要なのです。
できる人は相手を尊重し良い部分は褒めますが、言うべきことはしっかり伝え、あわせて相手を思った言葉やプラスアルファのアイデアも付け加えるのです。
[参考]
我を非として当う者は吾が師なり:ことばの部屋

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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