「ぐずぐずするのは最大の欠点」用兵之害猶予最大

兵を用うるの害は猶予最大なり

―用兵之害猶予最大―

[原文](呉子 治兵第三)
用兵之害猶予最大
[書き下し文]
兵を用うるの害は猶予最大なり
[原文の語訳]
軍を率いた際は優柔不断さが最も損害が甚大である
[解釈]
組織が行動する際にもっとも足かせになるのはリーダーの優柔不断さです。上層部がブレていては部下も集中して取り組むことができません。
一度決断したら迷うことなく行動を起こす勇気が必要です。新しいことに取り組むときや規模を拡大にするときなど、拙出でもいけませんが、長く迷っているうちに絶好のタイミングを逃してしまう可能性もあります。
慎重になり過ぎて決断を遅らせているうちにライバルに先を越されてしまっては大変ですね。
サッカーでもボールをもったまま迷っていると相手にボールを奪われる確率が高くなります。司令塔がうまく指示できないとチーム内の連携がうまくいかなくなりますし、ボールの出し先に迷っているとパスを待っている選手からの信頼も崩れてしまいます。
普段の生活の中でも「さて何からやろうか」とあれこれ悩んでいるうちに無駄に時間を過ごしてしまうことがあったり、やっている最中に「そういえばあれもしなくちゃいけなかった」と幾つも掛け持ちにして効率が悪くしてしまう時があります。そういう時はまずは紙に書き出してみて、優先順位を決めて、順番に集中して取りかかればかなり捗るはずです。
[参考]
呉子:治兵第三 – Web漢文大系
一度決断したら、迷うことなく突き進む | 小さな組織の未来学

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました