「欲の断捨離を」有欲則無剛

欲あれば即ち剛なし

―有欲則無剛―

[原文](近思録)
有欲則無剛
[書き下し文]
欲あれば即ち剛なし
[原文の語訳]
欲があるのは節操を曲げない徳の義がないということ
[解釈]
欲しい気持ちがあると、断ち切る決断ができないということ。断捨離ができないということですね。
私欲があるとどうしても妥協してしまい、断固たる態度を取ることができなくなります。
「これでやめておこう」という意志が貫けないのは、欲があるからですね。賭け事では特に注意したいところです。
自分の実力や能力の範囲内で収めればよいところを、欲を出すことで収拾がつかなくなったり手に追えなくなってしまうことがあります。ゴールがぼやけてしまうことで本来の目標完遂に集中できなくなり、真の実力が発揮できなくなってしまうのです。
組織でも多角経営で手広くすることで収拾がつかなくなり、ともすれば窮する自体となることがあります。バブル期にはあれこれと手を出して巨額な負債を抱えてしまったところも。
利他主義は自己の利益よりも、他者の利益を優先する考え方です。私欲を出さずに周りに富の分配をするというのはつまりは徳の義ですね。
[参考]
欲あれば即ち剛なし:原文・書き下し文・意解 | ナオンの言葉の散歩道

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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