「両目両耳で集中する」不若二耳之聴也

二耳の聴くに若かず

―不若二耳之聴也―

[原文](墨子)
一目之視也、不若二目之観也。一耳之聴也、不若二耳之聴也
[書き下し文]
一目の視るは、二目の観るに若かず。一耳の聴くは、二耳の聴くに若かず
[原文の語訳]
一つの目だけで視るより、二つの目で観る方がわかる、一つの耳で聴くよりは、二つの耳で聴く方がわかる
[解釈]
片耳よりも両耳で聴いたほうがよく聴こえるという意味です。
片方の意見を聴くよりも、双方の意見を聴いた方が真実がわかるということですね。
受注の際、電話などは別として、お客さんの声を両耳でしっかりと聴いて、その場で記入・入力するものです。商談や交渉でも両目両耳を相手や話の内容に集中させますね。
お客さんのつぶやきも、聞き耳を立てるときは無意識に両耳で聴いているはずです。
「百聞は一見に如かず」という言葉もありますが、さらにもう一歩先、両耳でということで、別の視点からも観てみる、考えてみるということをすると、さらに思考を深めることができそうです。
子どもとの会話も「ながら聴き」で片耳で聞き流すより、手を止め顔を見てしっかり両耳で聴いてあげるようにしなければいけないですね。
[参考]
グローバル経営支える「二目二耳」 -パナソニック社長 大坪文雄【2】 経営者たちの四十代:PRESIDENT Online – プレジデント

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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