「嘘をつかないことを体現する」幼子常視毋誑

幼子には常に誑くこと毋きを視す

―幼子常視毋誑―

[原文](小学 内篇 立教)
幼子常視毋誑
[書き下し文]
幼児には常に誑(あざむ)くこと毋きを視(しめ)す
[原文の語訳]
小さい子どもには、決して嘘をいわないということを行いのうえで示さなければならない
[解釈]
子どもは親をはじめ周りを見て育ちます。手本となる周囲が嘘をつくようでは、子どもも「そういうものなんだ」と、それに習ってしまいます。
親子関係もそうですが、子どもを初心者に置き換えると、師弟関係、上司と部下でも同じです。修行や習い事、仕事にしても、なんでも吸収する弟子や部下に対し最初から嘘偽りがあってはなりません。いきなり「騙し騙しやってるんだよ」などと言われたら気力も失せてしまいますし威厳も損なわれてしまいます。対外的な失態を犯す危険性をも含んでいます。
できる人は人材育成でも嘘偽りなく行なうのです。
口八丁手八丁ではなく、誠実さや実直さを行動で示すようにしたいものです。上の者としていい格好しぃでやれもしないことをするのではなく、地味で泥臭くてもこれまで培ってきた地道な経験は嘘をつかないのです。
[参考]
幼児には常に誑くこと毋きを視す。 – 味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました