脣亡ぶれば歯寒し
―脣亡則歯寒―
- [原文](墨子 非攻中)
- 脣亡則歯寒。
- [書き下し文]
- 脣亡ぶれば歯寒し。
- [原文の語訳]
- 唇がなくなると歯が寒い。
- [解釈]
- 互いに助け合う関係にあるものは片方が無くなってしまうともう片方も危なくなるという意味です。「唇亡歯寒」や「唇歯輔車」という四字熟語もあります。
- 目標という自分の中のライバルがいなくなるとだらけてしまいますね。目的がなくなると目標も意味を成さなくなります。常に目的と目標は設定しておくようにしておきたいですね。
- 人は互いに支えあっています。身近に頼れる人や相談相手がいなくなってしまうことを考えると不安になりますね。
- 制限がなくなって自由や権利、権限が得られたと手放しに喜んでも、それらには責任が付随しています。法や規則などの制限が責務を緩和する防波堤の役割をしてくれているということがあるのです。
- 同じようにうるさい上司がいなくなって安堵したら、実は楯となってもらっていて、上層部や外部から擁護してくれていたことに気付くこともあるかもしれません。
- 身近な人が危うい場面でも見捨てたり見て見ぬふりをしたことで、返す刀や順巡りで次に自分がターゲットになる危険性もあります。
- 競争するにも一方を完全に叩き潰すのではなく、互いに切磋琢磨しつつ相乗効果が期待できる関係が良いですね。
- 公益と私情は別物で、互いを保管するためには私情を抑えることも必要です。好ましくライバルでも、その能力を認め推薦することで自分にはできない部分を補完してくれるのです。
- 首長が暴走し議会とまともな議論ができないようでは政治が停滞してしまい生活にも影響がでてしまいますね。
- [参考]
- 唇亡ぶれば歯寒し|勝成のブログ
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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方法にとらわれがちで目的、目標を忘れてしまわないようにしなければなりませんね♪
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