聖人は尺璧を貴ばず、而して寸陰を重んず
―聖人不貴尺之璧、而重寸之陰―
- [原文](淮南子 原道訓)
- 夫日回而月圓、時不與人游、聖人不貴尺之璧、而重寸之陰、時難得而易失也。
- [書き下し文]
- 夫(そ)れ日回(めぐ)りて月周(めぐ)り、時は人と遊ばず、聖人は尺璧(せきへき)を貴(たっと)ばず、而して寸陰を重んず、時の得難くして失い易きなればなり。
- [原文の語訳]
- 日は流れて月もまた流れ、時は人を待たず、聖人は一尺もある璧を貴ばないが、わずかな時間でも惜しみ重んじる。時間は得難くて失いやすいからである。
- [解釈]
- どんなに素晴らしい宝物よりも少しの時間を大切にするという意味です。
- 素晴らしい宝物でも何とかすれば手に入れることはできますが、どんなことをしても今ある時間を増やすことはできません。今ある時間の中でしか増やすことしかできないのです。
- 時間がなければ生み出すことができません。宝物を手に入れるための資金調達もできませんし、食料となる作物が実るのにも時間が必要です。
- 周りの人にお願いするにしても、その人の時間を奪っているという意識をしたいものです。そうすることで何でもかんでも安易に振ることも少し考えるようになりますし、お願いする際の姿勢も変わってくるのではないでしょうか。
- 会議や面談でも相手は時間を割いて都合をあわせけて来ているのです。事前の準備をしっかり行い、できれば事前に協議する前までにお互いの時間を有効活用してそれぞれ思考し、集う時間では脱線も極力少なくして中身の濃い内容にしたいものです。
- [参考]
- 2013年03月13日の記事 | 筆記~書の虎の巻
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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伊福泰則 liked this on Facebook.
自分のお休みですら時間給をお支払いしてようやく少しの時間を手にする私はつくづく時間の大切さを感じます!
1人、2人ですがその時間給の意味をしっかり理解しているスタッフがいるのがせめてもね救いですね
理解していただけているスタッフさんがいることはありがたいですね。人の都合も考えず、唐突に予定をブチ込んでくる人もいますからね…
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