「一人だけでの成果じゃない」萬人逐之、一人獲之

万人兎を逐うも、一人之を獲

―萬人逐之、一人獲之―

[原文](後漢書 袁紹傳)
萬人逐之、一人獲之
[書き下し文]
万人兎を逐(お)うも、一人之を獲(う)
[原文の語訳]
兎を捕まえようとする者は多いけれど、最終的に捕らえるのは唯(ただ)一人である
[解釈]
勝者は一人だけということです。または勝者は一人ですが、その影に多くの人が存在しているということでもあります。
組織であくまでトップが代表者ですが、その後ろには組織を構成する大勢の人がいるのです。
個人スポーツにしても結果を出した選手だけが脚光を浴びますが、多くのサポートする人たちがいるのです。目立たないですが「チーム」となっているのです。
組織のトップになる人は、顔になるとともに権限と責任をもちます。したがって「何であの人だけが?」と安易に妬んではいけませんし、一方で何もせずに調子の良いことだけを口にするトップでもいけません。
自分が事を運ぶには、多くの人との縁や関わりがあることを忘れないようにしければいけませんね。
[参考]
慣用句辞典 はん~はん

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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