「周りの環境次第」丹之所藏者赤

丹の蔵する所の者は赤し

―丹之所藏者赤―

[原文](孔子家語)
丹之所藏者赤、漆之所蔵者黒。
[書き下し文]
丹の蔵する所の者は赤し、漆の蔵する所の者は黒し。
[原文の語訳]
赤土の中に納められたものは赤くなり、漆の中に納められたものは黒くなる。
[解釈]
環境によって変化する。食べている餌の色素で体の色が違う生物がいますね。人も交わる友によって善とも悪ともなるということです。
「丹」は「まごころ」、「赤」は赤裸々など「隠し事がない」という意味もあることから「まごころに包まれた環境にいる人は隠し事をしない」ということにもなりそうです。
付き合う相手に影響されるのであれば、こちらが影響を与えることもできるはずです。評判の良くない人物と交友するならば、相手に染まるのではなくて、相手を染めてしまえばよいのです。若いころ悪さをしていたが、大人になって更生したというケースはその典型例ではないでしょうか。
できる人は特別に意識しなくても周囲に影響を与えられるものです。
雰囲気によっても人の気持ちは変化します。環境作りも大事ですね。
[参考]
丹の蔵する所の者は赤し。 – 味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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