「権力に屈せず信念を曲げない」勿欺也、而犯之

欺くこと勿かれ、而してこれを犯せ

―勿欺也、而犯之―

[原文](論語 憲問第十四)
子路問事君、子曰、勿欺也、而犯之
[書き下し文]
子路君に事えん(つかえん)ことを問う、子曰く、欺くこと勿かれ、而うしてこれを犯せ
[原文の語訳]
子路が主君に仕える心得について問うと孔子は言う、騙してはいけないし、逆らってでも道理に適った正しい意見を言わなければいけない
[解釈]
保身のために嘘をついてはいけないし、正しいことであれば貫かなければいけないということです。
組織であれば上司に嘘をついてはいけないですし、嫌な顔をされても正しいことは正しいと言わなければいけません。そうしなければ組織全体が誤った方向へ進む危険性があります。
部下がこういう意識を保つためにも、上司もまた部下が意見を言いやすい状況にしておかなければいけません。頭ごなしに権力をふるったり、聴く耳を持たなければ正しいことを言うに言えない状況になってしまいます。
[参考]
『論語 憲問篇』の書き下し文と現代語訳:3

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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