「急ぎの場合は丁寧よりも速さを優先させる」巧遅者不如拙速

巧遅なる者は拙速に如かず

―巧遅者不如拙速―

[原文](文章軌範)
巧遅者不如拙速
[書き下し文]
巧遅(こうち)なる者は拙速(せっそく)に如かず
[原文の語訳]
巧みでも遅い者は拙くても素早さに及ばない
[解釈]
取りかかるときは確実性を重視して遅いよりも、不確実でも早く動くほうが良いということです。
仕事がよくできるが丁寧で遅いより、多少雑でもとにかく動き出したほうが先手を打てる方を評価します。余程見当違いの動きをしなければ修正をすれば済みます。
早くてしかも出来が良いのが最良ですが、なかなかできるものではありません。双方を比較すると早く取り掛かることの方がすぐにできそうです。拙さは慌てず経験を積むことで改善していくことができますし、それまでは周りの協力でカバーすることもできます。
ただ、普段からこうではいけません。これはあくまで「急ぎの場合」にとるべき処置で、時間がある時はきちんと準備をするようにしなければ後始末が多くなってしまいます。
[参考]
巧遅は拙速に如かず ( その他教育 ) – 「くろご式 慣用句辞典」の更新履歴 – Yahoo!ブログ

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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  1. 逃太郎 より:

    [原文](文章軌範)巧遅者不如拙速。とありますが、「文章軌範」のどのあたりですか? ほんとうに原文にあたられたのですか?

    • narupara より:

      「巧遅なる者は拙速に如かず」ですが、[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]という書籍から抜粋したものでして、出典として謝枋得「文章軌範」と記載されていましたので、そのまま記載しました。
      すいません、原文にはあたっていません。

      今回、調べたところ
      —–
      文章軌範 五巻
      —–
      小心文 有字集
      此集皆謹嚴簡潔之文場屋中日晷有限巧遲者不如拙速論策結尾畧用此法度主司亦必以異人待之

      という一文があり、これが出典ではないかと考えます。

      以下のページでも同じく出典とされています。

      巧遅は拙速に如かず ( その他教育 ) – 「くろご式 慣用句辞典」の更新履歴 – Yahoo!ブログ
      リンク先を参照

      巧遅は拙速に如かずは孫子の言葉じゃない? | トリビアとノウハウノート
      リンク先を参照

      他につきましても書籍を抜粋したものですので基本的に原文にはあたっていません。申し訳ありません。

      • 逃太郎 より:

        返事おくれてしまいました。たしかに「巧遲者不如拙速」とあります。おそらくこれなんでしょう。文章軌範 五巻小心文 有字集。ご回答には厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

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