「再再考までは必要ない」三思而後行

三たび思いて後これを行う

―三思而後行―

[原文](論語 公冶長第五)
三思而後行。子聞之曰。再斯可矣。
[書き下し文]
三たび思いて後これを行う。子之を聞きて曰く、再びせば斯れ可なり。
[原文の語訳]
何度も思い描いてからこれを行なう。孔子はこれを聞いて言う、二度繰り返せばよい。
[解釈]
「三」は「たくさん」という意味があることから、何度も思い描いてから実行に移すということです。ただしこの文の後に孔子は「二度考えればそれでいい」と語っています。
良く言えばいくつもの場面を想定しておく、他方、あれこれと思い悩み過ぎるともなります。それにより実行が遅れてしまってはいけませんね。
軽率な行動もよくありません。考えることも必要ですが、早い時期のどこかで決断することが大事です。
いつまでものらりくらりと決断しきれないトップには困りものです。
時間があるのであれば、集中して考えず、一旦頭の中で寝かせておくのも一考です。まず1回、それを再考したところで一旦忘れる。後日、改めて思い返したときに他の点と線で結ばれて、新しいアイデアが生まれてくることがあります。
[参考]
論語:公冶長第五:19(現代語訳・書き下し文・原文) – Web漢文大系

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