吾敢えて主と為らずして客と為る
―吾不敢為主而為客―
- [原文](老子)
- 用兵有言、吾不敢為主而為客、不敢進寸而退尺。
- [書き下し文]
- 兵を用うるに言あり、吾敢えて主と為らずして客と為る、敢えて寸を進まずして尺を退く。
- [原文の語訳]
- 用兵にある言葉に、自分から敢えて主体とならずに受け身となり、敢えてちょっとでも進もうとはせず後退せよ。
- [解釈]
- 自分が中心となって行動しようとせず、受け身に回るということです。
- 喧嘩をするのに先に手を出してはいけませんね。先手必勝もありますが、相手と力が拮抗しているようなら様子見をする余裕があった方が良いかもしれませんし、懐柔策を見つけて穏便に済ますことができるかもしれません。
- 自分が率先して主体となって動き出すと、何かあった時の責任はすべて自分が受けることになります。責任を取る気もなければ勝手に騒動を起す権利はありません。
- 同じ商品さサービスで競合するようになったならば、精度高める追求をするよりも、そこは相手に譲って自分は一歩下がって視野を広くし、少しズラしたところにある別の競合相手のいなさそうな部分を開拓する余裕がほしいものです。
- できる人は振興策など盛り上げるにしても、自分は基礎を築いてルールを構築したら、あとは他の人に任せて、自分はまた次の新しい事に取り組んでいくものです。
- [参考]
- SAI-福岡書芸院
[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]
平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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