高飛の鳥も美食に死に、深泉の魚も芳餌に死す
―高飛之鳥死於美食、深泉之魚死於芳餌―
- [原文](呉越春秋)
- 高飛之鳥死於美食、深泉之魚死於芳餌。
- [書き下し文]
- 高飛の鳥も美食に死に、深泉の魚も芳餌に死す。
- [原文の語訳]
- 高く飛ぶ鳥も美味しそうな餌を求めて降りて来たところを殺され、深い泉の底に棲む魚も餌に釣られて上がってきたところを殺されてしまう。
- [解釈]
- 普段は手の届かないところにいる者でも、モノに釣られて寄ってきたところで捕らえられるということです。
- 人には弱点があります。固くガードしていても思わぬところで隙きを見せてしまい、その弱点を突かれる危険性があります。
- 一方でモノで釣ったり、間接的に相手を誘い出すことで、自分と同じ土俵に立たせることができれば勝つことも可能であるということです。
- 手土産に相手が好むモノや話題を提供することで、相手から近づいてきてくれることもあります。
- 普段は気にもしない商品であっても、お店のレジ横の陳列棚に置いてあることで手にとってみたり、さらに買ってしまうことがありますね。
- 勧誘の電話や訪問販売は巧みに相手に取り入ることに長けています。少しでも興味を見せたら相手の思うつぼです。
- 安易に反応せず、ほんの少しだけでも相手の意図を察してみて、簡単に誘い出されないように注意したいものです。
- [参考]
- メイ・リン的ことわざ講座
[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]
平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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