「別の見方を意識する」遠近高低無一同

遠近高低一も同じきは無し

―遠近高低無一同―

[原文](題西林壁)
遠近高低無一同
[書き下し文]
遠近高低一も同じきは無し
[原文の語訳]
遠い場所に近い場所や高い場所に低い場所とどれ一つ同じ姿はない
[解釈]
同じものでも角度を変えると別の顔を見せるということです。富士山でもいわゆる表富士と裏富士では趣が異なります。
視点を変えることで別の側面が見えてくることがあります。「別の見方」をしてみるということです。
富士山の登山中には富士山全体の素晴らしい景色を観ることができないように、中にいると気づかないこともあります。たまには一歩引いてみたり外から見てみることも必要です。
何事も安易に信じ込まずに、どうしてそうなったのか、事実なのかなど少し「疑ってみる」ということや、反対の立場など視点を変えた見方を意識したいですね。
[参考]
漢詩botさんのツイート:”横看成嶺側成峰,遠近高低無一同。=横より看(み)れば嶺を成し 側よりは峰と成り,遠近 高低 一も同じきは無し。【蘇軾「題西林壁」より】”

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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