性は猶ほ湍水のごときなり
―性猶湍水也―
- [原文](孟子 告子章句上)
- 性猶湍水也。
- [書き下し文]
- 性は猶(な)ほ湍水(たんすい)のごときなり。
- [原文の語訳]
- 本性は渦巻く水のようなものである。
- [解釈]
- 人の本性は渦を巻く水のようなもので、四方を問わず出口があるとそこへ流れていくようなもので、善悪どの方向へも傾くということです。
- 渦巻く水は勢いが増すと、中心は窪み外側は高くなります。人も集中すれば深化していくことができますし、壁を越えることもできます。
- また勢いが強ければ、ちょっとした出口でも流れ出るうちにその口を大きくさせることもあります。これは善悪とも、ちょっとしたきっかけが大事になりえるということです。
- また基本は上から下へ流れる水であっても、手で跳ね上げたり、堰き止めることで流れを変えることができるように、人も本来は一途であっても、外的要因で変化するということです。
- [参考]
- 孟子 「性猶湍水也」 現代語訳 | 漢文塾
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