事の会来るが、どうして終り有りと極める
―事会之来、豈有終極乎―
- [原文]([三国志 蜀書 劉表伝)
- 事会之来、豈有終極乎。若能應之于后者、則此未足為恨也。
- [書き下し文]
- 事の会来るが、どうして終り有りと極める。若し能く后者に之を應ずれば、則ち未だ此の足らざる為を恨む也か。
- [原文の語訳]
- 機会の到来が、どうして終わりだと決めつけてしまうのでしょうか。もし今後の機会に対応できたならば、今回のことを残念がる必要はなくなりましょう。
- [解釈]
- 混乱している時は、逸した機会が二度と来ないと決めつけることはせず、再び機会到来の可能性を信じ、その時に対応できれば今回のことを挽回できるということです。
- 曹操が都を離れた間に攻撃することを劉備に助言されながら、それを採用ぜすに後悔した劉表に対し、劉備がフォローした言葉です。
- 時勢によりますが、混乱時であればチャンスは再び巡ってくる確率は高くなります。ただ後悔して終わるだけでなく、次に来る機会に備え、対応できれば、今回のことはなかったことにできるということです。
- スポーツで乱打戦であったり、シーソゲームだと、次に再びチャンスで巡ってくるケースは往々にしてあります。
- 後悔先に立たずですが「後悔するより前を向け」です。過去よりも未来に向けた準備をすることが大事です。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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