「行間を読めるように」人解読有字書、不解読無字書

人は有字の書を読み解するも、無字の書を読むを解せず

―人解読有字書、不解読無字書―

[原文](菜根譚)
人解読有字書、不解読無字書
[書き下し文]
人は有字(うじ)の書を読み解(かい)するも、無字(むじ)の書を読むを解せず
[原文の語訳]
人は文字による書物を読んで理解できても、文字のない書物を読んでも理解できない
[解釈]
文字で書かれている部分は誰でも理解しやすいけど、書かれてない部分、いわゆる行間などを読むことは難しいということです。
書かれていない部分を読み取るには、読み手の洞察力や分析力、想像力など多くの能力を必要とし負担が大きくなります。
飲食店で写真がのない文字だけのメニューを見て注文したけど、実際に出された料理がイメージと違っていることがあったりします。上に思わぬトッピングがかかっていたり、予想外ににんにくが使われていたりと。
キャッチコピーやキャッチフレーズなど、いかに訴求効果を高めるとともに、短い言葉で的確に伝えるかが腕の見せ所ですよね。読み手に考えさせるのも一種の手法でもありますが。
「きっとこれは、こう伝えたいのだ」と書き手の行間を読めるようになりたいものです。そうすると詩や句などをもっと楽しめるのでしょう。
[参考]
菜根譚 超訳:■後集8項

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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