去就に謹しむ
―謹於去就―
- [原文](荘子 秋水篇)
- 謹於去就。
- [書き下し文]
- 言察乎安危、寧於禍福、謹於去就、莫之能害也。
- [原文の語訳]
- 言うに安危を察し、禍福に於いて寧じ、去就に謹しむ、これを能く害するなきなり。
- [解釈]
- 安全か危険かを察し、一喜一憂を抑え、出処進退に慎重であれば、弊害はないということです。
- 冷静沈着に考えて対応することで、自他ともに事を大きくすることを抑え、それによる余計な害を減らすことができます。
- 周りに流されやすかったり、喜怒哀楽が激しいと、相手にうまく操作されてしまう危険性が生まれてきます。主導権を握られないためにも、冷静に見極めることを意識したいものです。
- [参考]
- Emersonの”Self-Reliance”と中国思想の類似点について
[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]
平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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