工人数業を変ずれば、則ち其の功を失う
―工人数変業、則失其功―
- [原文](韓非子 解老)
- 工人数変業、則失其功。
- [書き下し文]
- 工人数(しばしば)業を変ずれば、則ち其の功を失う。
- [原文の語訳]
- 職人はやたらと職を変えるようでは、それまでの技量を失ってしまう。
- [解釈]
- 頻繁に職を変えてしまうようでは、それまでの得た技量を失ってしまうということです。
- 新たな商品を売り込むために、これまでに看板商品を簡単に切り捨てるようなことをしてはいけないということです。
- 畑違いの業界へ移ると、せっかく得たスキルを失いかねないということですが、得ていたものが役立つこともありますので、一概にそうとは言えないかもしれません。ですが、そこは活かせる業種を選択するかという自身の決断にもよることになります。
- 個人だけではなく組織としても業務内容を頻繁に変更するようでは、その分野での強さがなくなってしまいます。
- トップが変わる毎に大幅に変更をともなったり、トップは変わらずともコロコロと気が変わるようでは組織もついていけなくなって力が減退してしまいます。
- 器用貧乏にならないように、根幹を大事にし地道に歩んでいきたいものです。
- [参考]
- 非情のススメ 超訳 韓非子 – 永井 義男 – Google ブックス
[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]
平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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