言う者は罪無く、聞く者は戒むるに足る
―言者無罪、聞者足戒―
- [原文](詩経 大序)
- 言者無罪、聞者足戒。
- [書き下し文]
- 言う者は罪無く、聞く者は戒(いまし)むるに足る。
- [原文の語訳]
- 言った者に罪はなく、聞いた者には戒めになる。
- [解釈]
- 悪意や故意ではなくそれとなく出た言葉が、相手にとって諫言になることもあるということです。
- 今日は無礼講、屈託のない意見をと言いながらも、後日それを根に持つようではいけません。
- また川柳は詠み手が皮肉りながらも露骨に指摘するわけではないで罪に問われることはないですし、聞き手も笑ってやり過ごすか戒めと感じ取るかどかは受け取り方しだいですから、どちらも咎められることはありません。
- 標語やスローガン、キャッチフレーズや故事なども発信する側にその気がなくても、読み手の心に刺さる言葉であったりします。ただ、多くの人に不快感を与えるようだと非難されることもあります。書き方しだいでは差別と誤解されることもあるので注意が必要です。
- お客さんからポロッと出たひと言が、ヒントになったり鋭い指摘だったりするものです。
- ヒントや指摘は何気ないところにあるものです。余裕があれば書籍や紙面意外にも看板やポスターなどの表記物にも目を配りたいものです。
- [参考]
- 言う者は罪無く、聞く者は戒むるに足る ~ 詩経|中国古典の名言・格言 中国古典名言.com
[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]
平成28年(2016年)9月1日からから平成29年(207年)6月15日までの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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