「無駄に手を止めさせない」一日不作、百日不食

一日作さざれば、百日食らわず

―一日不作、百日不食―

[原文](史記 趙世家)
一日不作、百日不食
[書き下し文]
一日作(な)さざれば、百日食らわず
[原文の語訳]
一日作業をしないと、百日分の食料がなくなる
[解釈]
国内巡遊に出かけようとした粛侯を宰相の大戊が思い留める際の言葉。出かけると農民は農作業を止めなくてはいけなくなり仕事が滞る。忙しいこの時期にそのようなことをさせてはいけないということです。
会社の幹部が視察に訪れると、作業を止めて挨拶をしたり、作業内容の説明を行う場合があります。それにより作業に遅れが生じる場合があります。繁忙期にそんなことをしていれば生産性の低下や機会損失に繫がりかねません。抜き打ちの社内監査にしても同様です。
手を止めなくてはいけないような事項は、仕事や作業途中など多忙な時間や時期を避けるべきだということです。
スポーツでも「練習を一日休むと、取り返すのに何日かかるか」という言葉がありますね。
会議でも議題から脱線することで無駄な時間を要することがあります。皆が時間を調整しあって集まっていることを出席者は念頭に置くことが大事です。
上層部は最前線である現場を最優先にしなくてはいけません。現場主義で声を聞く事を大事にするがあまり訪問回数が増えると、それが足かせになることもあります。スムーズに行程が進むように間接的にフォローしたいものです。
[参考]
ことわざ辞典:一日作さざれば百日食わず (294)

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からから平成29年(207年)6月15日までの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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