一馬の奔る、一毛の動かざるは無し
―一馬之奔、無一毛而不動―
- [原文](擬連珠)
- 一馬之奔、無一毛而不動。一舟之覆、無一物而不沈。
- [書き下し文]
- 一馬の奔る、一毛の動かざるは無し、一舟の覆る、一物として沈まざるは無し。
- [原文の語訳]
- 一頭の馬が走れば、動かない毛は一つもない。一艘の船が転覆したら、一つして沈まないものはない。
- [解釈]
- 馬が走ると全体の毛が動き、一毛でも動かない毛はないということから、元となるものが動けば全体が動くということです。
- 大手が何か仕掛けると他も追随するなど、波及してブームが起こるものです。
- 口でいうよりも自ら実際に動いて示すことで全体を感化させます。
- 発信力がある人は、自らの言動がどのような影響を及ぼすかと常に意識するする必要があります。
- トップやリーダーが率先して取り組むことで、組織全体が活性化します。リーダーシップを発揮しないといけませんね。一方で口ばかりではなかなか組織も動きません。他ごとに注力していてはバラバラになってしまいます。
- また、小さい組織から国政まで、動き出したら止めることができないことが多くあります。トップやリーダーはその責務を自覚し、決断しなくてはいけません。
- リーダーでなくても組織の一員であれば、自分の言動が全体へ影響する、無関係ではなく全体責任・連帯責任へ広がる可能性があることを意識しておく必要があります。
- [参考]
- 一馬の奔る、一毛の動かざるは無し – 故事ことわざ辞典
[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]
平成28年(2016年)9月1日からから平成29年(207年)6月15日までの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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