「感謝の気持ちで迎え入れる」倒屣迎之

屣を倒して之を迎える

―倒屣迎之―

[原文](三国志 魏書 王粲伝)
聞粲在門、倒屣迎之
[書き下し文]
粲が門に在りと聞き、屣(し)を倒して之を迎える
[原文の語訳]
王粲(おうさん)が玄関にいると聞いて、はきものを反対につっかけてこれを迎えた
[解釈]
才能に秀でた王粲(おうさん)が来ていると聞いて、大勢の来客中でありながら蔡邕(さいゆう)がはきものを逆に履くほど喜び勇んで急いで出迎えたということから、急いで出迎え歓迎するということです。
首を長くして待っていた人の来訪や、荷物が届くと飛び上がって玄関に行くという経験があったのではないでしょうか。
ただ大勢の中で特定の人に対して別格扱いをしすぎると、周囲も疑問に感じてしまいます。その辺りは迎える側がきっちりと周囲に説明し理解させる必要があります。
歓迎される方もこのような待遇を受ければ悪い気持ちにはななるわけがありませんし、相手は自分の鏡、自分が敬意をもって迎えれば、先方も敬意をもってくれるものです。逆であればしかりです。
来ていただける一人ひとりのお客さんに対して、来ていただいてありがとうございますという感謝の気持ちで迎えなくてはいけませんね。
[参考]
【中国のことわざ】 倒履相迎

[正史 三国志]

平成29年(2017年)7月24日からの今日の一言は「正史 三国志」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からから平成29年(2017年)6月15日までの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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