「時間の中には三つの余暇がある」當以三餘

當以三餘

―三余を以て當する―

[原文](三国志 魏書 王肅伝注 董遇)
當以三餘。或問三餘之意、遇言冬者歲之餘、夜者日之餘、陰雨者時之餘也。
[書き下し文]
三余を以て當する。三余の意を問うに、遇が言う冬は歳の余、夜は日の余、陰雨は時の余なり
[原文の語訳]
三余をあてなさい。三余の意味を問うと、董遇は冬は歳月の余り、夜は一日の余り、陰雨は時節の余りであると言った。
[解釈]
「読書三余(どくしょさんよ)」の由来です。読書や勉学に用いるには冬と夜と雨の日の時間に余裕がある時を使いなさいということです。ただ、ここでは必要不可欠というよりも趣味的な意味が強そうです。
「當」は「富」ではなく「当」の字になります。
老子や朱墨を研究していた董遇はじっくり時間をかけて、教えるではなく独学させることに重きを置いていたようで、読書は百遍読めば自然と理解できるという教え方に、教え子がそんなに時間がないと応えると前述の三つの時間を使いないと答えました。その三つとは冬と夜と雨の日とということでした。
秋の夜長に読書といいますし、晴耕雨読という言葉もあります。繰り返し読むことで新たな発見や理解できるようになったりします。寝る前に復習することで睡眠中に記憶が定着するともいいます。
必要不可欠な学業については時間を作ったり隙間時間を利用するなどした工夫が必要です。それが終わり余裕を作り、趣味の読書や学びにこういった時間を充てられるようにしたいものです。
[参考]
No. 344 【読書三余】 どくしょさんよ|今日の四字熟語|福島みんなのNEWS – 福島ニュース 福島情報 イベント情報 企業・店舗情報 インタビュー記事
董遇 とうぐう 魏伝 | 三国志.jp 三国志総合情報サイト

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