度外の人を能く用いたる
―能用度外之人―
- [原文](三国志 魏書 楊阜伝)
- 能用度外之人。
- [書き下し文]
- 度外の人を能く用いたる。
- [原文の語訳]
- 範囲外の人でもよく登用する。
- [解釈]
- 常識の範囲を超えて周囲が考えつかない人を用いるということで人選眼があるということです。アウトサイダー(部外者)であろうと実力を備えていれば積極的に登用するということです。
- チームスポーツなどで思わぬ選手を途中で投入したり、盤ゲームで予想に反した指し手をする人がいます。考えた末での一手であれば相手の虚を突くことができます。ただ、その一手を決断する勇気が大事になってきます。
- 隠し味に意外なものを使っていたり、これまで廃棄されていた深海魚が突如脚光を浴びたということもありますね。
- また、使われる側も実力を発揮できる適切な登用法であれば、その力を充分に発揮できるものです。人事であれば発奮材料になったり潜在能力の開花に繋がるかもしれません。失敗した場合はその人ではなく、登用した自分が責任をとることも忘れてはいけません。
- 好き嫌いではなくその実力をしっかり把握し、決意をもって強みを活かすことができるように適材適所に配置することを心掛けたいものです。
- [参考]
- 【度外之人】意思_出处 – 成语词典
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