目を刮って相手を待つ
―刮目相待―
- [原文](三国志 呉書 吕蒙伝)
- 士别三日、刮目相待(かつもくそうたい)。
- [書き下し文]
- 士とは三日別れていたら、目を刮(けず)って相手を待つ。
- [原文の語訳]
- 壮士と三日会わなかったなら、新たな視線で相手を待つべきです。
- [解釈]
- 日が経過したならば、今までとは違う見方で相手と接するべきということです。人は常に成長するものだから、以前のままで成長していない自分ではないと自負しているいうことにもなります。
- 「しばらく見ないうちに立派になって」という言葉がありますね。見違えるような成長ぶりに驚いた魯粛に対し、当の呂蒙が平然と言ってのけたものです。
- しばらく付き合いがないうちに新たなスキルを身につけて出世したり、組織でも取引が停滞しているうちに業績が右肩上がりに成長しているとか。
- ベストセラー書籍でも版を重ねるうちに改訂されていたり、商品でも人知れず進化しているものがあります。長年人気のあるものは実は陳腐化やマンネリ化しないように常に更新されているのです。
- お客さんに「お、ちょっと変わった?」と良い方向に気づいてもらえればよいですが、よかれと思ったことが改善ではなく自己中心的な改悪とならないように注意しなくてはいけません。
- [参考]
- 「刮目相待」(かつもくそうたい)の意味
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[正史 三国志 吕蒙伝]
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平成28年(2016年)9月1日からから平成29年(2017年)6月15日までの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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