「私情は挟まない」先日所争者私情、今所陳者国事

先日の争ふ所は私情のもの、今の陳する所は国事のもの

―先日所争者私情、今所陳者国事―

[原文](三国志 魏書 袁紹伝)
先日所争者私情、今所陳者国事
[書き下し文]
先日の争ふ所は私情のもの、今の陳する所は国事のもの
[原文の語訳]
先日争ったのは私情によるもので、今陳べているのは国に対してのことです
[解釈]
たとえ仲の悪い人であっても、私情は別として人物評価は正しくするということです。
審配に対する讒言を耳にした袁紹は逢紀に相談すると、そんな人物ではないから疑ってはいけないと答えました。審配を憎んでいるのではないのかと袁紹が聞き返したときの返答が一文です。
公私混同はしないで評価は公平無私、公明正大でなくてはいけません。一方で業務の上では対立していても、離れれば個人的に仲が良いという人たちもいます。公私共で批難し合うことは避けたいものです。
コンビやグループ間でも、私生活では一切交流はないが仕事では抜群に息が合っている人たちがいます。私情とは別に人としては互いを尊重し合うからこそ連携が成り立つのでしょう。
[参考]
三國志 : 魏書六 : 袁紹傳 – 中國哲學書電子化計劃

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[正史 三国志]

平成29年(2017年)7月24日からの今日の一言は「正史 三国志」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からから平成29年(2017年)6月15日までの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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