海内を動する之甚だ易し、安ずる之甚だ難し
―海内動之甚易、安之甚難―
- [原文](三国志 魏書 董卓伝)
- 海内動之甚易、安之甚難。
- [書き下し文]
- 海内を動する之甚(はなはだ)だ易し、安ずる之甚だ難し。
- [原文の語訳]
- 天下を動乱させることは容易いが、安定させるのは難しい。
- [解釈]
- 混乱させることは容易だが、安定させるのは難しいということです。
- 遷都を考える董卓に対して、切迫した状況でもないのに不必要に行うのは民も動揺すると楊彪が諌めたときの言葉です。
- わざと混乱を招く謀略でさえ収拾させるには手間がかかりますが、不用意で軽はずみな言動から招く混乱は、事前に策を講じていないためさらに大変です。政界では往々にしてありますね。
- 炎上商法は計算した上で炎上・混乱させる一種の戦術ですね。策がハマれば大きな利益を得ますが、失敗すると損害は莫大なものになりかねません。
- 一旦混雑し始めるとなかなか円滑に運べなくなるものです。高速道路での不必要なブレーキから渋滞が発生するものです。
- 思いつきや態度を示さないトップでは周囲は振り回され混乱しやすくなるものです。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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