善を忘れて過ちを記す
―記過忘善―
- [原文](三国志 蜀書 公孫瓚伝)
- 瓚遂驕矜、記過忘善、多所賊害。
- [書き下し文]
- 遂に公孫瓚は驕矜(きょうきょう)し、善を忘れて過(あやま)ちを記(しる)し、多き所で賊害す。
- [原文の語訳]
- 遂に公孫瓚は驕り高ぶって善行を忘れて過失は記憶し、多くのところで人を傷つけた。
- [解釈]
- 驕り高ぶって人の善行は忘れて過失は忘れず、あちこちで人を傷つけたということです。
- 権力を手に入れると慢心、傲慢となり、これまでの恩は忘れて恨みだけを憶えていて、復讐をし始めるということです。
- 取引先と苦難の末で事がうまく進み、自分だけ出世した途端に、相手を見下し強気な態度に豹変する人がいます。
- 議員となると一変する人がいますね。そして選挙前になると手の平を返すのはよくあることです。
- 周りの助けがあってトップになったにも関わらず、まるで自分の求心力だけでまとめ上げたと勘違いし、指示するだけで何もせず、好き嫌いを権力を使って遠近化し、周りを混乱させ疲弊させるようではいけません。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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